今回は、2020年に満を持して(?)取得した資格「ファイナンシャルプランナー」についてお話していこうかと思います。
そもそもなぜファイナンシャルプランナーを取得したのかというと、
「わたしお金のこと何も知らん!!」
と、危機感を感じたからです。
目次
「収入がなくなるかもしれない」という恐怖
なぜかというと。
もろもろの諸事情により、年々「転職…したい…」という思いが強くなるようになったから(笑)。
今までは、給料を支払われるだけ・天引きされるだけの暮らしで「会社」という存在に守られてきたけれど、
もし転職活動するにあたって収入がガクッと下がったら?
自分の夢を追うことができて、将来フリーランスになれたとしたら?
いざ考えてみると、
「わたしお金のこと何にも知らないんだなあ…」
と焦りを感じ、今後の自分の糧になればとファイナンシャルプランナーの取得を独学で目指すこととしました。
FP3級の試験概要
FP3級は、
・学科試験(選択式/60問/試験時間120分)
・実技試験(選択式/15問/試験時間60分)
の2部で構成されています。
学科試験が各分野の基礎知識を問う構成であるのに対して、実技試験では「FPになった自分が実際にお客様の相談を受けるとしたら」というように、問題文に具体的な数字・相談者の状況が記された文章問題のような構成になっています。
合格ラインは
学科試験60%以上、実技試験60%以上の、2部それぞれ60%以上の得点で合格となります。
おススメの勉強方法
独学ではじめようと決めはしたもののFPについて何も知らなかったので、まずはFP3級を独学で取得したいろいろな人のブログを読み漁り、勉強方法を学びました。
(読んだ時点で「私にもできるかも!」と謎の自信に満ち溢れて調子にのり、後に地獄を見る)
割とどの方にも共通していた手順が、
- 参考書・問題集を選ぶ
- 参考書をざっと1周読む
- 問題集に取り掛かる
というもの。
とはいえ理系の大学に進学し、金融をはじめ社会的な分野をほとんど学ばずに「でゅへへ」と鼻水を垂らしながら育ってきた私には
「1周読んだだけで問題が解けるわけないじゃないのッ」
と、先人の教えを守らずに参考書の頭から1項目ずつノートに書いて、ガッチリガッツリ勉強することにしたんです。(アホ)
もちろん、「え?その方法の方が頭にスッと入るよ!」という天才肌のお方もいると思います。
20うん年生きてきてなお自分が天才肌のタイプだと信じてやまなかった私は、1個分からない単語にぶつかっては意味を調べ…また数行先の文章の意味を理解するのに時間をかけ…と、
「亀の歩み」と言うには亀に失礼になるほどの超スピードで勉強をスタートさせてしまいました。
お金の知識に精通した方、「わたし、本って1度読んだら2度と忘れないタイプで…」という特殊な能力をお持ちの方は除いて、
- 参考書・問題集を選ぶ
- 参考書をざっと1周読む
- 問題集に取り掛かる
この手順で学ぶのが合格への最短の道だと感じました。
(だからほかの人もそう言っている)
FP3級は「過去問が命」
FP3級は、過去問と同じ問題が出題されることがあります。
実技試験に関しても、数字やわずかな情報が異なっているだけで解き方は過去問と全く同じ問題が出題されることが多いです。
そのため、過去問を解きに解きまくることが重要です。
1周目は何も見ずに解いてみる。
2周目は間違えた問題・意味の分からない単語を調べながら答えを導く。
3周目以降は問題集の答えを覚える勢いで。
過去問をしっかり解けるようになれば、試験当日はさながら進研ゼミの広告なみに「あ…!この問題、分かる…!」という快感を味わうことが出来ると思います。
私の場合、参考書を約1周ノートにゴリゴリ書きうつし始めてから早2か月、ようやく過去問を解く段階までたどり着きました。
「これだけやったから結構わかるんじゃない?!」
と意気込んで解き始めたものの。
2か月かけて1冊の本を読み終えたのですから、もちろん1日目に学んだことは綺麗に忘れています。
清々しいほどに。
解き進めども、解き進めども分からない答え。
「この単語、どっかで見たな…(422164回目)」
という無間地獄に陥りました。
FP3級を受ける前の私に出会えるなら、「天才ぶってないで過去問解きまくれ!」とビンタをかましていることと思います。
おすすめの参考書
独学で受験するにあたり、参考にさせていただいたブロガーさんが揃っておすすめしていた参考書・問題集を本屋さんで購入しました。
私が実際に使用していたのはこちら。
カラーで図説も多く、また、ひっかけ問題として出題されやすいポイントなどについても記してあり、とても分かりやすかったです。
こちらの参考書は問題集も販売しているので、問題集も購入しました。
使ったのはこの2冊だけです。
受験までのスケジュール
私は2020年度第2回(9月)の回を受験しました。
受験当日までのスケジュールを恥を忍んで記しますが、先人の教えを破って独学中の独学で勉強をスタートした私のスケジュールは絶対に参考になりませんのであしからず。
2020年6月頃
・仕事のストレスから毎日転職サイトを覗くようになると同時に、突如自分の今後の人生が不安になり、FP3級を受験しようと決める
・参考書と問題集を購入、勉強を始める
2020年8月半ば
・参考書を読み終わるノートにひたすら書き写す作業が終わる
2020年8月末
・はじめて問題集に触れてみるが全く解けず、この2か月はなんだったのかと虚無感に苛まれる
・仕事から帰宅後、1日1時間~2時間ほどひたすら問題集を解き続ける
(と言ったものの、実際は3日のうち1日は疲れて帰宅後は即就寝)
2020年9月初週
・似通った数字(「敷地面積の3分の1」など)が全く覚えられずに苦しむ
・問題集の前半はほぼ正解できるようになる
2020年9月第2週
・問題集に掲載されている模擬試験を解いてみる。ギリギリ合格ラインに到達する
・こうなれば新たな知識を得る時間など皆無、と開き直り、過去に複数回間違えた問題を中心に苦手なところだけ復習しまくる
試験当日
・最寄りの会場まで車で所要時間約2時間
・彼氏が会場まで送迎してくれるというので、行きの車中で参考書を読みまくり最後の悪あがきをする
(会場に着くころには車酔いをしているという最高のコンディション)
3ヶ月前から準備をしていた割には時間が足りずに怒涛の追い上げで迎えた試験当日でした。
結果発表までは約1ヶ月。いかに。
気になる結果は
こちら!
なんとかなりました!
後日、合格通知と一緒に詳細な得点結果も届きました。
学科試験・・・54/60
実技試験・・・70/100
でした。
実技試験に関しては、自己採点の時点で「結構ギリギリだなあ・・・」と思っていただけに実際の点数を見てさらに「ギリギリだったなあ」と汗が出ました。
まあ受かってしまえばこちらのものですね。
試験の約3週間前に過去問の重要さに気づけた割には、頑張れた方かと思います。
勉強はいつから始めればいい?
過去問対策をしっかり行えば、FP3級の難易度自体は高くないように感じました。
準備期間に関して言えば、
事前に知識を持っている方が受ける場合は過去問対策を1か月行えば十分に対応できると思います。
私のように何の知識もない方が独学で始める場合には、参考書を読んでから過去問に向かう必要があるので最低でも3か月前に取り組むと安心です。
もちろん、高得点で完全合格を目指す方は早くから準備するに越したことはありません。
FP3級を独学で受けようと考えている方へ
「お金のことを学びたい」と考えて受験を決めたFP3級。
納税のこと・節税のこと・相続のこと・保険のこと・・・
生きていくうえで非常に重要なことなのに、学校では教えてくれなかったこと。
勉強を進めていくうちに、
「様々な制度があることを知らないで生きていくということは、自分が知らないうちに損をしているのだな」
と強く感じるようになりました。
思い立ったが吉日!
私の雑な備忘録が誰かの参考になれば幸いです・・・